深夜23時。
コシツェを19時過ぎに出発した列車はブダペストの東駅に到着しました。
あたりは真っ暗で人影もまばらです。
ハンガリーの通貨はユーロではなく、フォリント(Ft)という独自通貨。
私は事前に両替をしていません。
しかし、両替したくても、両替屋が見当たらない。
幸い予約しているホテルは、この東駅から2キロほど離れた所っぽい。
30分ほど歩けば行けそうだ。
ということで、ホテルまで歩く事にしました。
手がかりは、グーグルで調べた地図とホテルの写真だけ。
これがネットに載っている外観。イマイチ分かりにくい。
30分後。
おかしいなぁ〜。この辺なんだけど........
地図が指し示す所にホテルらしき建物が見つかりません。
道を歩く地元のにいちゃんを呼び止めて聞いてと、もう少し向こうだという。
5分ほど歩いてみるが、どうもおかしい。明らかに行き過ぎだ。
もう一人、兄ちゃんを呼び止めて聞いてみる。
「う〜ん。このホテルは知らないなぁ〜。でも、この住所はこの通り沿いだということだよ。きっと」
だよね〜。でも、ないんだよなぁ〜。
しばらく歩いてもやっぱり見つからない。
ん?住所?そういえば.......
私はホテルの予約確認書を見直しました。
ホテルの住所は Hungaria krt. 71というシンプルなもの。
そして、今歩いているのはHungaria krt. という大通り。
ふと、近くの家をみると、「120」というプレートが。その横には「121」。
これって引き返して「71」のプレートの所まで行けばいいんじゃない?
多分そうだ!
慌てて引き返す私。
81,80,79,78,77,76,75..............
そうそう、地図の矢印が指す所に近づいて来た。
74,73,72,70...........
ん?なんで71だけないの?
71が目的地なんだけど........
そんな馬鹿な!なんで72の次が70なの?
でも、間違いない!71の建物がない!今日泊まるホテルがない〜!!
現在、23時半。
すごい心細くなって来た〜〜。
と思って辺りを見回すと、69の所に中華料理店の明かりが。
思い切って飛び込んで、聞いてみることに。
もう営業終了で従業員のミーティングっぽい感じの所に、切羽詰まった言葉の話せない日本人が乱入。みんなきょと〜んとしてます。
「あ、あの〜。このホテル行きたいのですが.....」
予約確認書を差し出す。
すると、若い女の子が見てくれて「あ〜、分かった。付いて来て」
と言ってくれました。
礼を言って付いて行くと、やはり先ほどの72と70の所へ。
すると彼女は、その間にある路地の所に行き、扉を指差しました。
「ここ?」
なんと71は、72と70の間の路地に小さな扉があるだけで、そこから路地を抜けた少し奥まった所にありました。夜で暗かったので全然分かりませんでした。
女の子に礼を言い、ホテルの中に。
深夜24時前。ようやくホテルに到着です。
昼間に撮影したホテルの路地。
緑の中に埋もれているホテルでした。
ホテルのフロント。
ホテルというよりゲストハウス。簡易宿泊所っぽい感じです。
2段ベットでした。1人で利用して、1泊6432Ft(フォリント)(約3859円)
シャワー、トイレ付き。テレビも付いています。
ただ朝食なしで、この値段は他の街より高めかなぁ〜。
地図はこちら